この記事を読んでいるあなたは、
- 期間工がきついかどうか知りたい
- 期間工は本当に稼げるのか知りたい
- 期間工で働くメリットとデメリットが知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに「期間工はきついのかやきついと言われる理由、期間工で働くメリットやデメリット」などを紹介します。
期間工とは?
期間工とは、その名の通り働く期間が決められている契約社員のことを指します。
期間従業員とも呼ばれ、3ヶ月や1年といった期間を定めた契約で「契約社員」として雇用元に直接雇われ、工場などで作業をすることになります。
直接雇用になるため、派遣会社から派遣されるわけではない点が派遣社員との大きな違いです。
そのため、人手不足の工場の繁忙期などに募集がかけられることが多いです。
期間工はきつい?
実際のところ、期間工で働いている人のうち約8割はきついと言っているというデータが出ています。
期間工は工場の生産が活発になった忙しい時期に業務に入ってきて、仕事を覚えなくてはいけません。
しかし、他の従業員も同様に仕事が多いタイミングなため、じっくりと作業を教えてもらえないまま現場に行かされることが多々あります。
業務が複雑で難しいというより、慣れるまでの2~3週間を乗り切ることができればしっかり稼げるという意見も多いです。
期間工がきつい理由ランキング5選
期間工がきついと言われる理由について、実際あった口コミを紹介していきます。
仕事で体力を使うことが多い
期間工がきついと言われる理由で最も多かったのが、体力を使う労働であることです。
期間工で働いていた人の話によると、
- 立ち仕事やきつい姿勢での作業が多い
- 重いものを大量に運んで腰を痛めた
- 1日にボルトを5,000本止める作業で握力がなくなった
といった口コミが見られました。
特に自動車メーカーはライン作業のため、次の車体が来るまでに自分の担当作業を終える必要があり、トイレも自由に行きずらいです。
単純作業で覚えることが多い
次に多い理由には、単調な単純作業であることがあげられます。
毎日同じネジを同じ場所に止める作業ばかりで、時間が経つのが遅く感じ、1日が物凄く長かったという意見がありました。
単純作業で特別なスキルが身につく訳ではない中で、覚えなければいけない作業は多いため、続けるのが辛く感じるという方もいます。
工場の労働環境が悪い
期間工がきついと言われる理由に、工場の労働環境が悪いという意見もありました。
期間工で働いていた人の話によると、
- 夏に工場で働いたが冷房が効いておらず、蒸し風呂状態だった
- 匂いや騒音が辛かった
- 冬場に金属を触り続けて、指先がずっと冷たかった
といった口コミが見られました。
夏場・冬場どちらも過酷な職場環境のため、水分補給や体調管理が必要になってきます。
深夜勤務や残業がある
深夜勤務や残業があることもきついと言われる理由のひとつです。
24時間稼働している工場の場合、早番・遅番・夜勤などもあるシフト形態も多いため、生活リズムを作るのに苦労したという意見も見られました。
ただし大手メーカーの場合、残業代や深夜手当もきちんと出るため、残業や夜勤をすればするだけ稼げるのは魅力です。
寮生活をしなければならない
最後に挙げる理由は、寮生活をしなければならないことです。
期間工で働く工場の多くは地方にあるため、大半の方が寮生活をしながら業務にあたっています。
期間工の寮は集合寮タイプが多く、風呂やトイレが共用であることや、相部屋になってしまうことからストレスを感じる方も多いです。
期間工の給料は高い?
期間工の給与は高いのかどうかについて解説していきます。
期間工の給料が高いのはなぜか
期間工の給料は高い理由は、豊富な手当がついていることが大きいです。
先述したように期間工は勤務先の企業と直接雇用の契約を結んでいるため、正社員に近い給与待遇を受けることができます。
また、正社員にはない期間工ならではの豊富な手当の支給もあります。
例えば、入社時にもらえる「入社祝い金」や契約期間満了時にもらえる「満了手当」、スキル次第で対象になる「経験者手当」などがそれにあたります。
期間工で働くメリット
ここからは、期間工で働くメリットについて説明していきます。
給料(月収)が高い
期間工で働くメリットとしてまずお伝えしたいのは、月収の給与水準が高いことです。
一般的に、期間工の給与の制度は月給制ではなく、日給制や時給制を採用しています。
また、平均的な時給は1,100円~1,500円程度となっており、日給の相場は1万円程度となります。
日給1万円×月20日勤務をした場合、単純計算で月給20万円となり、ここに諸手当も支給されるため月給30万円を超える方が多いのも納得です。
未経験者でも働ける
また、未経験者可能な求人が非常に多いこともお勧めしたいポイントです。
期間工を募集する企業は大企業が多いことから、研修制度や教育マニュアルをきちんと用意している場合が多くあります。
加えて単純作業の業務も多く、研修期間をしっかり受ければ、未経験でも不安なく期間工として働くことができます。
家賃がかからないことが多い
月収が高いことに加えて、寮に入るため家賃がかからないこともあげられます。
期間工はほぼどの会社も寮を完備しており、家賃はほぼかかりません。
働く上で収入に目がいきがちになりますが、家賃のように出ていく支出(固定費)が減ることも、お金を貯めたい方にはメリットです。
正社員で雇われることがある
企業によっては、正社員登用の可能性があることも期間工を選ぶメリットのひとつです。
人材不足が叫ばれる昨今、多くの企業が優秀な人材を求めており、期間工から正社員への登用に力を入れています。
例えば、トヨタ自動車では過去5年で1,000名以上が正社員になっているほか、マツダの2021年度の正社員登用実績は58%に上ります。
正社員になるためには筆記試験や面接もありますが、学歴・職歴は関係なく、期間工での勤務態度や職場の上司・同僚からの推薦が重視されています。
日本有数の大手企業で正社員を狙いたい方も、期間工での勤務開始を検討してみるのはいかがでしょうか。
期間工で働くデメリット
しかしながら、期間工で働くデメリットももちろん存在します。
募集がすぐ終了になってしまう
人気の期間工募集には応募が殺到するため、募集がすぐ終了になってしまうことがあります。
期間工の仕組みとして、元々工場が人手不足のタイミングに限定して募集がかかることから、好条件の大手企業の募集は長期的には出ていません。
気になる求人を見つけたら、一期一会の機会を逃さずにまずは応募してみてください。
肉体的に仕事がきつい
前段の「期間工がきつい理由」としても説明もしましたが、とにかく体力的にきついこともデメリットのひとつです。
期間工の仕事は基本的に身体を使った重労働や立ち仕事で、慣れるまで肉体的にかなりの負担がかかります。
慣れない力仕事で最初の1か月は筋肉痛が大変だった、という口コミも見られました。
最長で35ヶ月しか働けない
デメリットとしてあげられるのは、期間工の特徴である同じ職場で働けるのが最長で2年11ヶ月までになってしまうことです。
労働基準法により、期間工が同じ職場で働けるのは最長で35ヶ月(2年11ヶ月)と定められています。
退職から半年空けば同じ会社で期間工として働くこともできますが、そのような方は稀なようです。
ただし35か月勤続した方には報奨金を出す企業も多く、期間満了のタイミングで、より好条件の職場を探すのもおすすめです。
期間工で働くには?
期間工として働く際には、人材紹介会社を使って応募をするのがおすすめです。
人材紹介会社を使うと以下のようなメリットがあります。
- 「入社お祝い金」や「面接会場来場手当」がもらえる可能性がある
- 採用されやすい基準を教えてもらえる
- 契約期間終了後にも次の会社を見つけやすい
求人は全国にあるため、まずは詳しい話を聞くために、気軽に人材紹介会社に登録してみるのもよさそうです。
期間工はきついのかに関するよくある質問
最後に、期間工のきつさについてよくある質問に答えていきます。
期間工は女性でも働けますか?
結論、期間工は男性だけでなく女性も活躍できる職種です。
ただし選ぶメーカーを間違えると女性が他にいないような、女性にとって働きにくい環境もあるので注意が必要です。
また、細かい作業など女性の方が向いている仕事があれば、女性を優先して採用している企業もあります。
例えば、大手自動車部品メーカーのデンソーは、期間工募集ページで「女性活躍」と大々的にうたっています。
期間工はクズばかりって本当ですか?
期間工には「クズ」と言われるようなギャンブルばかりの浪費家や、お酒まみれの方が多いイメージがあるかもしれません。
正直これは、期間工に限った話ではありません。
どこの職場や職種にもこのような方は1人や2人はいるもので、期間工だけがクズの集まりだと断言することは難しいです。
ただ、期間工で雇われる方の人数はもの凄く多いため、確率論で考えた際にクズに遭遇する確率は高いと感じる方もいるのかもしれません。
トヨタの期間工はきついですか?
圧倒的に人気のトヨタの期間工はきついのかという質問もありました。
トヨタの期間工で働いていた人の話によると、
- 他企業の期間工で働いていたが、トヨタのライン速度が速く1.5~2倍のスピードに感じた
- 寮が相部屋(シェアタイプ)だったため、個室がなく辛かった
- 期間満了の35ヶ月勤務をしたら、満了金が300万円もらえた
といった口コミが見られました。
配属先によっても変わるようですが、上記を念頭に置いたうえで検討してみてください。
期間工はきついのかまとめ
ここまで「期間がきついと言われる理由や、期間工で働くメリットやデメリット」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
期間工についてもっと具体的な内容を知りたくなった方は、まずは人材紹介会社に登録してみるのがおすすめです。
少しでも興味を持たれた方は、是非検索してみてください。