この記事を読んでいるあなたは、
- 仕事を辞めたい、向いていないと思うのは甘えか知りたい
- 仕事を辞めるべきか、転職するべきかの判断基準が知りたい
- 仕事を辞めたい、向いていないと思う際の対処法が知りたい
上記のように考えているかもしれません。
今回は、そんなあなたに「仕事を辞めたいと思うのは甘えか?辞めるべきかの判断基準や転職するべきか」などを紹介します。
仕事辞めたい/向いていないと思うのは甘えか?
仕事を辞めたいと思うことは決して甘えではありません。
「仕事を辞めたい」「自分は今の仕事に向いていないのではないか」という気持ちは働いていれば誰しも一度は抱くもので、真面目に仕事と向き合っている人ほど仕事についての悩みをかかえがちです。
「辞めたいと悩んでいる」と思い切って口に出した時に、それを甘えと言う人がいるかもしれませんが、仕事を辞めたいと思う理由は人それぞれであり、何に悩んでいるのか、何がストレスなのかは個人の感覚で他人には分かりにくいものです。
どうして仕事を辞めたいと思うのか自分で具体的な理由が分かっていて、その原因を取り除くための努力や改善方法を模索した上で、それでも辞めたいと思うのならその気持ちは甘えではありません。
仕事辞めたいが甘えだと思われる場合
仕事を辞めたいと思うのが甘えだと思ってしまう原因を紹介します。
辞めたい理由が自分勝手である
仕事を辞めたいと思う理由が、
- 朝起きるのが辛い
- 通勤が辛い
- 仕事するのがただ面倒
などといったケースは甘えだと思われるのも仕方ありません。
一般的に多くの人が上記の状況の中で仕事を行っているため、理由が自分勝手であると思われてしまいます。
しかし、今の社会ではテレワーク制度やフレックスタイム制度などと自分にあった働き方を推進している会社も多いため、自分の働き方にあった会社を選ぶというのも一つの手です。
一般的に見て自分勝手だと思われるような理由だとしても、何を辛いと思うかは個人の感覚であり、自分にとって耐えられないストレスなのであれば今の職場を離れるという選択肢もあります。
仕事がやりたいことではない
仕事を辞めたいと思う理由が、
- 仕事内容が好きではない
- 仕事に気が進まない
- 業務に飽きた
などといったケースは甘えととらえられるかもしれません。
一般的に就職をする時には、会社の仕事内容をある程度分かった上で、少なからずその仕事に興味を持ったからそこを選ぶものなので、それをやりたい仕事でないと言うのは周囲から身勝手だと思われる可能性があります。
しかし、業務内容があまりにも事前説明と違っていたり、自分の考えていた仕事内容との差が大きかったりした場合は、その仕事を続けることにストレスを感じても無理のないことです。
今の仕事内容ではモチベーションが上がらず、自分が本当にやりたい仕事が何であるのか具体的に把握しているのであれば転職をするという手もあります。
仕事のミスや責任感から逃れたい
仕事を辞めたいと思う理由が、
- ミスをしたくない
- プレッシャーを感じたくない
- 上司に怒られたくない
などといったケースは周囲から甘えだと思われるかもしれません。
人間は誰しもミスをすることがあり、叱責されたとしても失敗を恐れていては仕事ができないと考える人が大多数であり、また仕事に責任を持って当たることは社会人として当然とされるからです。
ただしプレッシャーを感じやすい性格の人や、上司や同僚の期待を裏切りたくないと気を遣い過ぎてしまうような人にとっては、失敗することは大きなストレスであり会社に行くことが怖いと感じてしまう場合もあります。
そのような場合は逐一メモを取ったり上司の指示を細かく仰いだりしてミスを予防し、失敗してしまっても身近に人に話を聞いてもらうことで精神的なダメージを抑えることができます。
職場の人間関係がうまくいってない
仕事を辞めたいと思う理由が、
- 職場に嫌いな人がいる
- 上司と性格が合わない
- コミュニケーションが面倒
などといったケースは甘えだと判断されるかもしれません。
社会に出れば多少苦手な人ともコミュニケーションを取らなければならない場面があり、また多少人間関係が悪くとも仕事には支障がないと考える人も多くいるからです。
同僚や上司に苦手な人がいる場合は色々な角度からその人の言動を観察してみて、嫌いな部分の他に、その人なりの良い部分がないかどうか探してみてください。
どうしても好きになれないと感じるようなら、所詮仕事上のつきあいであってプライベートで友達になるわけではないのだから、無理して仲良くする必要はないのだと割り切ることも大切です。
仕事辞めたいが甘えでない/転職すべき場合
仕事辞めたいが甘えではなく、転職するべきな場合・判断基準の例を紹介します。
他に自分のやりたい仕事がある
仕事を辞めたいと思うのが、他にやりたい仕事がある場合は転職を視野に入れてもいいかもしれません。
入社した時には特にやりたいことがなかったとしても、働くうちにこれは自分のしたい仕事ではないと気付いたり、本当にやりたかった仕事が見つかったりすることもあります。
自分のやりたい仕事が何であるか具体的に把握しており、今の会社ではそれが叶わないのであれば目標を持つことができず、やりがいも感じられないため仕事を辞めたいと思ってもおかしくありません。
自分が成長するために本当にやりたい仕事に就きたいと思うのは前向きな動機であり、そのために今の職場を辞めたいと思うことは甘えではありません。
自分の活躍が正当に評価されない
仕事を辞めたいと思うのが、実績を積んでも正当に評価されないからという理由の場合は転職を考えるのも一つの方法です。
客観的に見ても自分が会社に貢献しているのに、その活躍を評価されないとなればモチベーションも低下してしまいます。
活躍をしてもねぎらいの言葉がない、昇進につながらない、給料が上がらないなどのケースも業務に対する意欲が失われてしまい、仕事に情熱が持てなくなる原因となるので、今の会社を辞めたいと思っても仕方がなく甘えとは言えません。
自分の活躍を客観的に判断できるデータなどを上司に提示して評価を求めても、現状が変わらないようなら転職を視野に入れるのもおすすめです。
人間関係の悩みが長く続いている
仕事を辞めたいと思うのが、人間関係の悩みを長期間抱えていることが理由であれば転職が解決策となることもあります。
気に入らない人がいるからとすぐに職場を去るのはおすすめできませんが、長年働き続けてその間ずっと悩まされているのであれば会社を辞めたいと思っても甘えではありません。
なぜなら悩みが長く続いている時点で、仕事には人間関係の問題がつきものであり、どこに行ってもなくならないことを知っていて、努力しながら働き続けていたと考えられるからです。
環境が変わると人間関係もリセットされて大きなストレスから解放される場合もあるため、転職をするのも有効な手段の一つと言えます。
いじめやパワハラに遭遇している
仕事を辞めたいと思うのが、同僚からいじめを受けていることや、上司のパワハラに悩んでいることが理由であれば転職を視野に入れてみてください。
いじめによる孤立感は心へのダメージが大きく、またパワハラで威圧されることは職場への恐怖につながり、真面目な人ほど追い詰められてしまいます。
雰囲気の悪い職場は業務に集中しにくく、会社に行くのも怖くなってしまうことがあるので、仕事を辞めたいと思っても至極当然であり甘えとは言えません。
いじめやハラスメントを受けている場合は、外部に助けを求めるか人事などにを相談してみて、その上で改善が見られないようなら転職先を探すことも検討してみてください。
仕事が自分にあっていないと感じている
仕事を辞めたい理由が、今の仕事が自分には合っていないと感じることであれば、転職が有効手段となり得ます。
入社してすぐに仕事が合わないと判断するのは早計ですが、1年以上働いて仕事内容を把握し、業務を理解した上で合わないと感じて仕事を辞めたいと思うなら甘えとは言えません。
また人には向き不向きがあるので、一生懸命頑張っているのに成果が出せずに辛くて仕事を辞めたいと思う場合も同様です。
自分に向いていないと感じると仕事に身が入らなくなり達成感も得にくくなるので、視野を広げて自分が活躍できるような仕事を他に探してみることも大切です。
仕事をすることでストレスが溜まる
仕事を辞めたい理由が、仕事をしていてストレスが溜まるということなら転職を考えてみるのも効果的です。
仕事は1日の約半分を拘束されているわけですが、その時間ずっとストレスを感じているようなら辞めたいと悩むのはごく当然の感情であり、甘えだとは考えられません。
今の仕事が自分に合わない、待遇や環境が悪いなど、今の職場にストレスの明確な原因があるのなら環境を変えてみることも方法の一つです。
ストレスに耐えながら仕事を続けるのは、精神的にも体力的にも負担が大きく、自分が押しつぶされてしまう前に具体的な行動に移すことも視野に入れてみてください。
心身に悪い影響が出ている
仕事をすることで心や体に既に悪い影響が出ているなら、職場を離れて心身を休めるべきです。
心の不調が続くと自律神経系や免疫系、ホルモンバランスなどに異常をきたすことがあり、仕事への集中力を欠くだけでなく、プライベートでも無気力となり鬱病の原因にもなります。
ストレスを感じる職場や忙しすぎる業務によって心身に悪影響が出ているのなら、辞めたいと考えても決して甘えではありません。
心身の不調が深刻な問題となる前に会社を離れてゆっくりと静養し、体調が回復したなら再就職を検討してみるのも良いかもしれません。
【年代別】仕事辞めたいが甘えかの判断基準
年代別で仕事を辞めたいと思うのが甘えかどうかの判断基準を紹介します。
【20代】仕事辞めたいが甘えかの判断基準
20代であるとまだ仕事を始めたばかりで、どんな理由でも甘えだと判断されてしまうかもしれません。
しかし、
- 自分の能力を生かせない
- 仕事の量と給料が合わない
- 人間関係で悩んでいる
といった場合は仕事を辞めることを考えても良いかもしれません。
自分のスキルが生かせないことや、仕事の量が多すぎるのに給料がそれに見あわないことへの不満は年齢には関係のないことです。
また、単に仕事相手と気が合わないなどではなく、いじめやハラスメントなどで職場の人間関係が悪化している場合、自分の心構えだけでは解決が難しく、改善が見込めなければ辞めたいと考えて当然のことです。
辞めたい理由が明確であり、自分の心持ち次第で解消されるような安直な問題でなければ20代で会社を辞めたいと考えても甘えとは呼べません。
【30代】仕事辞めたいが甘えかの判断基準
30代であると、会社方針や業務内容も把握できており、せっかく続けた仕事を辞めたいと思うのは甘えだと判断されることもあります。
しかし、
- 仕事内容がマンネリ化している
- 自分の成長が見込めない
- 待遇や給料に不満がある
といった場合は仕事を辞めることを考えても甘えとは言い切れません。
30代は自分や家族の将来について悩む年代であり、周りのことを思うからこそ今の仕事をこのまま続けていくべきなのか考える人も多く、その上で仕事を辞めたいと思ってもおかしいことではありません。
仕事に対する経験値が上がり、スキルも身についてくる年齢だからこそ、業務がマンネリ化していれば退屈を感じ、自分の働きが評価されなければ仕事への意欲が低下してしまいます。
自分や家族のために今のままで良いのかと悩み、キャリアアップを目指して今の仕事を辞めることを考えるのは甘えではなく建設的な思考です。
【40代】仕事辞めたいが甘えかの判断基準
40代は仕事に対して一層の責任が求められる年代で、仕事を辞めたいと思うことは甘えではないかと考えがちです。
しかし、
- 日々の業務が多すぎる
- 自分や家族との時間が持てない
- 後輩や部下との人間関係で悩んでいる
といった場合は仕事を辞めたいと思っても、それを甘えだとは断言できません。
40代は基礎体力が落ち、仕事に体力的な厳しさを感じ始める年代ですが管理職を任せられることも多く、日々の業務に現場の管理や部下の育成などが加わって仕事の量は増える傾向にあります。
責任感の強い人ほど全てをこなそうとして長時間働きがちで、真面目な人ほど部下との関係やコミュニケーションに気を遣ってしまうので、結果プライベートの時間が削られて心身が疲労してしまいます。
心も体も疲れていれば仕事を辞めたいと考えるのも当然のことで甘えとは呼べず、可能であれば有給休暇を取得するなどして心と体を休め、それでも会社を辞めたい場合は家族とゆっくり相談する時間を設けてみてください。
【50代】仕事辞めたいが甘えかの判断基準
50代であると、管理職として会社にも家庭にも責任があり、転職活動をするにも不利となるので、仕事を辞めたいという悩みは甘えだと思われることがあります。
しかし、
- 思うようにパフォーマンスが発揮できない
- 役職定年により会社での地位が下がった
- 会社の将来性に不安を感じている
と言った場合は仕事を辞めたいと考えても不思議ではなく、甘えとは言えません。
50代で会社を辞めたいと考える人は多く、会社が経営不振でリストラされるのではとの不安や、役職定年によって給料が下がり仕事に意欲を感じられなくなったなどの理由が挙げられますが、年齢的に転職は厳しいと考えてなかなか辞める決心がつかないという人が大半です。
不安や不満が溜まると健康状態に悪影響が出ることもあるので、ストレスを溜めないようにするのが大切ですが、どうしても耐えられない場合は早期退職を視野に入れるのも打開策の一つです。
しかし、行動に移す前に家族やお金のことをよく考え、転職を考えるなら在職中に転職活動をしておくことが大切です。
仕事辞めたい/逃げたいと思う際の対処法
仕事を辞めたいや仕事が向いていないと思う際の対処法を紹介します。
辞めたい理由を明確にする
仕事を辞めたいと思った際には、まずは辞めたい理由が何であるのかを明確にしてみましょう。
シンプルな方法ですが、辞めたい理由を書き出してみるのも有効です。
紙でもスマートフォンでも良いので、辞めたいと思う理由や感じている不満を心のままに言葉にしてみてください。
悩みを言語化することで心にあったモヤモヤを頭で整理できるようになるので、自分が本当に嫌なことが何なのか分析することができ、それが解決可能な問題なのか、改善するための対処法はありそうかどうかを考えるきっかけにもなります。
退職以外に悩みが解消する方法を検討する
仕事を辞めたい理由となる悩みが退職以外の方法で解消されないのかどうか検討することも重要です。
例えば業務内容が合わない、今の部署では能力が発揮できないといった場合は、可能であれば違う部署への転属を願い出てみるなどの方法があります。
社内の人間関係で悩みがあるなどの場合は、上司や人事に相談してみると問題の解決に協力してくれるかもしれません。
辞めたいと思い悩む原因が解決できないのかどうか考え、手段を尽くしてみてから退職を考えても遅くはありません。
上司や同僚に相談してみる
上司や同僚に悩みを相談してみるのも対処法の一つです。
思い切って悩みを打ち明ければ、長い時間を共に過ごしている上司や同僚は親身になって話を聞いてくれるかもしれません。
相談を持ちかける際は自分の悩みを感情のままに口にするのではなく具体的に整理してから言葉にすると、相手も理解がしやすくなり解決方法を考えやすくなります。
言葉に出すことで自分の気持ちを整理することができ、人に話すことで自分には無かった発想が出てきて問題の解決につながることもあります。
ストレス診断をしてみる
ストレス度の診断はスマートフォンでも手軽に受けられます。
きちんとしたクリニックが監修したストレス度チェックサイトも多くあり、仕事に対して自分がどのくらいの心労を感じているのかやストレスの限界指数などを無料で診断してくれます。
質問に対して当てはまる答えを選択するだけで時間もかからず、自分がどんな状況なのかを客観的に知ることができるので一度試してみるのも良いでしょう。
ストレス改善方法の参考資料を紹介してくれるようなサイトもあり、問題の解決策の発見につながることもあります。
転職を考える
思いきって転職を考えてみるのも一つの方法です。
今の環境を離れると思うことで気持ちを切り替えることができ、冷静な心境になれます。
また、他の会社の資料を読むなどして調べていくうちに視野が広がり、現在の職場環境を客観的に見つめることができるようになります。
辞めたいと悩むうちは職場環境のデメリットにばかり目が向きがちですが、他の環境を知ることでメリットに気が付くこともあり、辞めたい理由そのものへの見方が変わって解決につながる考えが思い浮かぶかもしれません。
仕事辞めたい/向いていないは甘えかまとめ
この記事では「仕事を辞めたいと思うのは甘えか?辞めるべきかの判断基準や転職するべきか」などを紹介してきました。
仕事を辞めたいと思うことは、決して甘えだとは言い切れません。
大切なのは辞めたい思いにとらわれ過ぎてマイナス思考に陥らないことと、辞めたい理由を整理して具体的に把握することです。
問題の解決に向けて努力や働きかけをした上で改善が見られなければ、新しい環境へ身を移すという方法があるので、まずは心と体を休めて自分と向き合ってみてください。