新卒でボーナスはもらえる?夏と冬のボーナス事情や中小・大手企業の新卒ボーナス相場も紹介

この記事を読んでいるあなたは、

  • 新卒でボーナスはもらえるのかが知りたい
  • 夏や冬にもらえる新卒ボーナス事情が知りたい
  • 中小や大企業の新卒ボーナス相場が知りたい

上記のように考えているかもしれません。

今回は、そんなあなたに「新卒でもらえるボーナスの相場や時期ごとのボーナス、企業の規模別でのボーナス相場」などを紹介します。

新卒はボーナスをもらえるの?

疑問に思うビジネスマン

新卒の場合、入社した年にボーナスがもらえるのか気になるところです。

結論、就業規定に賞与ありとしている場合は、新卒でもボーナスがもらえる会社がほとんどです。

しかし、会社の業績や個人の会社への貢献度にも左右されるため、夏のボーナスを支給しないとする会社もあります。

夏のボーナスを「何らかの夏季賞与を支給する」とした企業が83%、「支給しない」とした企業が8.2%となっています。

夏のボーナスを支給する企業の支給方法をみると、「一定額(寸志等)を支給」が65.2%となっています。

参考:2022年度 決定初任給調査

新卒のボーナス平均

厚生労働省の調査によると、大学、大学院卒の新卒のボーナスは、年間平均が約8.5万円です。

手取りにして約6万円台ということになります。

ただ、この数字はボーナスなしの企業も含まれているので、ボーナスを貰っている人のみを平均した場合はもっと高くなります。

大卒でも10万円以下しかもらえないとなると少ないイメージですが、入社2年目以降になると約77.8万円というデータが出ていますので、給与の数カ月分がもらえていることになります。

参考:令和元年賃金構造基本統計調査

【時期別】新卒のボーナス事情

賞与封筒

時期別の新卒のボーナス事情について紹介します。

夏の新卒ボーナス

夏の新卒のボーナス相場は、大卒で89,334円、高卒で73,848円となります。

入社して2ヵ月程度の新入社員は査定期間が足らないため、支給基準を満たしていません。

そのため、夏はボーナスではなく「寸志」と呼ばれる形で数万円程度とする企業が多いです。

会社によっては夏のボーナスなしで、冬が初回のボーナスの場合もあります。

入社して3~6ヵ月は試用期間としているケースでは、試用期間を終えて本採用となった時から、査定評価の始まりとなります。

参考:2022年度 決定初任給調査

冬の新卒ボーナス

冬の新卒ボーナス相場は、月給の約1~2.5ヵ月分程度が一般的です。

年2回のボーナスを支給している会社では、冬のボーナス支給は12月です。

大企業の場合は給与の約2~2.5ヵ月分、中小企業の場合は給与の約1ヵ月分が相場でしょう。

ただし、中小企業でも賞与が多いところはあります。

ボーナスは、会社の業績や貢献度に左右されるものです。

新卒入社から試用期間を経て問題なく勤務していれば、冬のボーナスは夏より多くもらえるでしょう。

【企業規模別】新卒のボーナス事情

ボーナスイメージ

企業規模別の新卒のボーナスについて紹介します。

大手企業の新卒ボーナス

厚生労働省が調査したデータで、新卒と同じ20代前半かつ勤務が1~2年を対象としたデータを元に紹介します。

500名以上の大手企業で62万1,724円、約62万円が平均額となっています。

大手企業では、ほとんどの会社でボーナスの支給がありますが、新卒の夏のボーナスは、10万円未満または支給なしのところもあります。

冬は基本給の1ヵ月~2.5ヵ月分が相場で、大手企業で大卒であれば、2ヵ月分~2.5ヵ月分が一般的でしょう。

参考:厚生労働省の毎月勤労統計調査「令和3年年末賞与の支給状況査」

中小企業の新卒ボーナス

中小企業の新卒ボーナスも、新卒と同年齢の20代前半、勤務が1~2年を対象にしたデータを元に紹介します。

5~29人の企業で、27万3,064円、約27万円が平均額となっていました。

ボーナスは会社側が支払わなければならない法的義務はありません。

業績に左右されるので、経営が厳しい中小企業の場合はボーナス支給がないケースもあります。

中小企業ですと、基本給の1カ月分が相場のようです。

参考:厚生労働省の毎月勤労統計調査「令和3年年末賞与の支給状況査」

【学歴別】新卒のボーナス事情

給与をもらう会社員

学歴別の新卒のボーナスについて紹介します。

大卒のボーナス平均

大卒のボーナス平均を紹介します。

夏のボーナスの平均支給額が89,334円という結果がでています。

冬のボーナスは、基本給 × 〇ヵ月で算出されますので、基本給と何カ月分もらえるかによって金額が異なってきます。

大卒の2022年度の決定初任給額は、210,854円です。

一般的に大手企業で基本給の2ヵ月~2.5ヵ月分、中小企業で基本給の1ヵ月分が相場となっています。

参考:産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」

高卒のボーナス平均

高卒のボーナス平均を紹介します。

夏のボーナスの平均支給額が73,848円という結果がでています。

冬のボーナスは、基本給 × 〇ヵ月で算出されますので、基本給と何カ月分もらえるかによって金額が異なってきます。

高卒の2022年度の決定初任給額は、173,032円です。

一般的に大手企業で基本給の2ヵ月~2.5ヵ月分、中小企業で基本給の1ヵ月分が相場となっています。

高卒者のボーナス支給額は、大卒者を下回ることが一般的です。

参考:産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」

新卒のボーナスに関してよくある質問

質問

新卒のボーナスに関してよくある質問に答えていきます。

新卒のボーナス10万円は普通ですか?

新卒の夏のボーナスで10万円程は一般的といえます。

新卒で4月入社した場合、6月の夏のボーナス時期まだ2ヵ月しか働いていないことになります。

そのため、支給基準を満たしていないので、ボーナスではなく「寸志」と呼ばれる形で数万円程度とする企業が多いです。

新卒のボーナスなしは普通ですか?

新卒のボーナスなしとする会社はあります。

厚生労働省の調査では、約3割の事業所がボーナスを支給していないという結果が出ています。

会社は、ボーナスを支給しなければいけないという法的義務はありませんので、ボーナスがない会社もあります。

夏と冬の新卒ボーナスの平均を教えてください?

産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」調べによると、夏の新卒のボーナス相場は、大卒で89,334円、高卒で73,848円です。

冬の新卒ボーナス相場は、月給の約1~2.5ヵ月分程度が相場です。

企業規模別に比較すると、大企業の方が中小企業よりもボーナス支給額が多い傾向にあります。

中小企業の場合、業績にも左右されることからボーナス支給なしのところもあるようです。

公務員の新卒ボーナスはどれぐらいですか?

公務員の新卒ボーナスは、おおよそ52万円くらいの計算になります。

少なめに感じますが、新卒公務員の場合、4月からの在籍期間が3ヵ月未満となるため、夏のボーナスは3割しか支給されないことになるからです。

新卒公務員の平均給料は17万9200円となっていました。

法律で決められている公務員新卒のボーナスは年間で月額給与の4.5ヵ月分です。

計算式にすると、次のようになります。

17万9,200円×4.5ヵ月分=80万6,400円

これが年間のボーナス支給額になり、夏と冬でそれぞれ40万円ずつもらえることになります。

しかし、夏は3割支給のため40万円の3割しかもらえまえん。

40万円×0.3=12万円
12万円(夏のボーナス)+40万円(冬のボーナス)=52万円

公務員は業績に左右されないため、安定したボーナスが貰えるメリットがありますが、年功序列のためボーナスが増えることは期待できません。

新卒のボーナスまとめ

木製人形とまとめ

この記事では「新卒でもらえるボーナスの相場や時期ごとのボーナス、企業の規模別でのボーナス相場」などを紹介してきました。

年2回のボーナス支給としている会社であれば、6月と12月にボーナスがもらえることになります。

しかし、新卒の場合は夏のボーナスまで査定期間が少ないため、「寸志」程度の金額またはボーナスが支給されないこともあります。

問題なく勤務し続けていれば、冬には給与の2ヵ月分程のボーナスをもらえることになりますが、受け取る金額は額面から社会保険料や税金が引かれるため、額面の8割程度になります。

ボーナスの支給額は会社によって異なるため、就業規則の賞与規定を確認してみましょう。