この記事を読んでいるあなたは、
- 年収200万円の手取りを知りたい
- 年収200万の税金や保険料を知りたい
- 年収200万の生活レベルや職業を知りたい
上記のように考えているかもしれません
今回は、そんなあなたに向けて「年収200万の手取りや税金、生活レベルやどんな仕事の人が多いのか」などをお伝えしていきます。
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年収200万円の手取りはどれくらい?
年収200万円の手取り収入額は、20〜40歳未満の人で約161.5万円、40〜65歳未満の人で約160.1万円で、月の手取り収入額は約13.3〜13.4万円です。
年収200万円の人の手取り収入額は、総支給額から所得税約2.7万円、住民税約6.3〜6.5万円、社会保険料約29.2〜30.9万円を差し引いて求めることができます。
所得税・住民税・社会保険料は年齢や扶養家族の有無により変動はありますが、総支給額の約80%が手取り収入額の目安となります。
【男女割合】年収200万円の人はどれくらいいる?
国税庁による民間給与実態統計調査によると、令和2年分の年収200万円以下の人は722.6万人です。
このうち男性は214.4万人、女性は508.1万人となっており、女性が半数以上を占めています。
女性全体を見ると年収200万円以下の割合は23.4%と1番多く、女性にとって年収200万円台が平均値であることがわかります。
一方、男性全体で1番多いのは年収400万円以下の17.5%で、年収200万円以下の割合は7.0%と少ない傾向です。
年収200万円の所得税・住民税・社会保険料
年収200万円の場合の手取りは以下の表のようになります。
年収200万円の手取りイメージ | |
---|---|
年収 | 200万円 |
所得税 | 2.7万円 |
住民税 | 6.5万円 |
社会保険料 | 29.2万円 |
手取り | 161.5万円 |
年収200万円の所得税2.7万円は、以下の計算で算出することができます。
- 年収(2,000,000)ー給与所得控除(680,000)=給与所得(1,320,000)
- 給与所得(1,320,000)ー各種控除(772,722)=課税所得(547,278)
- 課税所得(547,278)×税率(5%)ー控除額(0)=所得税(27,364)
年収200万円の住民税6.5万円は、以下の計算で算出することができます。
- 年収(2,000,000)ー給与所得控除(680,000)=給与所得(1,320,000)
- 給与所得(1,320,000)ー各種控除(722,722)=課税所得(597,278)
- 課税所得(597,278)×税率(10%)+均等割額(5,000)=住民税(64,728)
年収200万円の社会保険料29.2万円の内訳は、以下の3つです。
- 厚生年金:186,660
- 健康保険:100,062
- 雇用保険:6,000
※単位=円
年収200万円の生活レベル
年収200万円の場合の生活レベルがどれくらいなのかを解説していきます。
実家暮らしの場合
年収200万円の人が実家暮らしをする場合は、ある程度余裕のある暮らしができます。
家賃や水光熱費等の生活費を1人で賄う必要がなく、通常の1人暮らしの人に比べると出費が少ないためです。
例えば、年収200万円の月の手取り収入額約13.4万円のうち、生活費として2.5万円、食費として1.5万円を家に入れたとしても9.4万円が残ります。
このように、実家暮らしでは手元に自由なお金が多く残りますが、貯金を考えると大きな余裕があるわけではありません。
仮に5万円を貯金目標とした場合、月毎に変化する流動費をを4.4万円以内に抑える必要があります。
流動費の支出をカットするには、お金を払うという意識が薄くなりやすい電子マネーやクレジットカードの使いすぎに注意し、無駄な出費を防ぎましょう。
一人暮らしの場合
年収200万円の人が一人暮らしをする場合、生活レベルはかなりギリギリな印象です。
手取り収入額約13.4万円のうち、全ての出費を1人で賄わなければならないため、貯金までお金が回らないでしょう。
貯金をしなくても生活していくことはできますが、病気やケガ、冠婚葬祭等、急な出費が発生した際にお金を工面できない可能性があります。
このような事態を免れるには、毎月一定額を先取り貯金して急な出費に備えることが重要です。
そのためには、家賃や通信費等の固定費を見直したり、食費や娯楽費を節約したりする等、生活を改善する工夫が必要となります。
また、つみたてNISAやiDeCo等、投資を取り入れた資産形成を行い、早いうちから老後に備えておくと安心です。
結婚・子育てをする場合
年収200万円の人が結婚・子育てをすることは、現実的ではありません。
年収200万円の人の一人暮らしの生活レベルが既にギリギリなため、結婚して夫婦2人で生活をする場合はパートナーの収入も必要でしょう。
また、内閣府が発表した家庭における子育て費用によると、乳幼児期の子育てにかかる費用は1人当たり約440万円です。
子育てにかかる1年間の出費は約50〜65万円となり、それを差し引くと毎月8〜9.3万円で家族を養う必要があるため、年収200万円で子育てをするのはかなり厳しいです。
年収200万円の人が子育てをする場合は、パートナーにフルタイムで働いてもらったり、子育て支援制度や出産にかかる保険を積極的に利用したりして、子育てしやすい環境を整えましょう。
年収200万円の人の家賃目安
年収200万円の人の家賃目安は、4〜5万円です。
一般的に、家賃は年収の20〜25%までに抑えるべきと言われているためです。
しかし、一人暮らしの人が4〜5万円の家賃を支払うと貯金まで手が回らない可能性があるため、優先的に貯金したい場合は家賃をさらに下げる必要があります。
子育て家庭に至っては、子育てにかかる出費が毎月4.1〜5.4万円あり、家賃を支払うと手元に残るのは3〜5.2万円となるため、現実的ではありません。
年収200万円の人が少しでも余裕のある暮らしをするには家賃を下げる、もしくは実家や社宅を利用して住居賃貸にかかるお金を減らす必要があります。
年収200万円の人の貯金額
年収200万円の人が毎月貯金をする額は、一人暮らしの人が1.3〜2.7万円、実家暮らしの人が5.4万円を目標とするのが理想的です。
一般的に、一人暮らしが手取り収入額の10〜20%、実家暮らしが手取り収入額の40%を目安にすると良いと言われているためです。
金融広報中央委員会における令和3年分の家計の金融行動に関する世論調査によると、年収300万円未満の人の平均貯金額は643万円となっています。
しかし、貯金口座を保有していない、あるいは保有しているが残高がない人は全体の約3割を占めているのが実態です。
ですが、年収1,200万円の人で貯金をしていない人は46.7%と約半数を占めており、貯金をしているのは年収300万円未満の人の方が多いことがわかります。
つまり、年収が多いから貯金をしている人が多いというわけではなく、毎月コツコツと積み立てる習慣を身につけることが重要だということです。
もらった給料はすぐに使ってしまい毎月一定金額を貯金することが難しい方は、貯金用の口座を作って給料が振り込まれたらすぐに一定額振り込むことで毎月貯金することができます。
年収200万円の人はどんな仕事に就いている?
年収200万円の人は、以下のような仕事をしていることが多いです。
- 医療事務
- 飲食業
- 美容師
医療事務は専門性が低く、残業がなかったり正社員の求人が少なかったりすることから、他の医療従事者に比べて給料が低いのが特徴的です。
また、未経験でも資格が取りやすい医療事務の人気は年々高まっており、代わりの人材が多いことも給料が低い原因となっています。
飲食業は大量に雇用しなければならないのに単価が低く、利益率が低いことから年収が低めに設定されています。
さらに、個人経営の飲食業に至っては社会保険が未加入であることも少なくありません。
美容師はアシスタントからスタイリストに昇格するまでの平均期間が約3年と言われており、この下積み時代の給料が低いことで平均年収が低い傾向にあります。
美容師をしている方の中には、少しでも毎月の給与を上げるためにフリーランスの美容師として活動している方もいます。
しかしながら、年収200万円の仕事は給料に対して仕事が多忙すぎて割にあってない傾向があります。
年収200万円から収入を上げる方法
年収200万円から収入を上げる方法としては、
- 社内昇進する
- 転職する
- 副業を始める
などがあります。
特に、社内で昇進して収入を上げる方法は、最も堅実でリスクが少ないためおすすめです。
例えば、厚生労働省の令和3年賃金構造基本統計調査(男女計)によると、係長級の月収が約37万円、課長級の月収が約48万円、部長級の月収が約58万円と、役職が上がるごとに約10万円ずつ賃金が上がっています。
とはいえ、社内昇進や転職はどうしても時間を要してしまうため、手っ取り早く収入を上げたい場合には副業を始めるのも良いでしょう。
収入源をもう1つ作ることは現代において珍しいことではなく、クラウドソーシングサイトを利用したり、投資信託をしたりする副業が特に人気です。
副業であれば自分の好きなタイミング、好きな場所で仕事ができるため、新しい働き方として近年話題となっています。
しかし、「昇進したにも関わらず収入が変わらない」「副業を始めてみたけど、思うように仕事がもらえずお金を稼げない」などいのケースでは、転職を視野に入れるのも1つの手です。
転職であれば、転職サービスを活用することで転職に関するプロフェッショナルの方からアドバイスをもらいながら転職活動をすることができます。
また、転職成功率が高い転職エージェントを上手く活用することでスムーズに転職ができ、今いる職場よりも良い待遇、給与をもらうことも可能です。
年収200万円の手取りや生活レベルまとめ
この記事では「年収200万の手取りや税金、生活レベルやどんな仕事の人が多いのか」などについて解説しました。
上述したように、年収200万円の月の手取り収入額は約13.4万円なため、どのライフスタイルでも大きな余裕はなく、貯金にまでお金が回りません。
年収200万円の人が少しでも収入を増やすには、貯金専用の口座を用意して、毎月一定額を先取り貯金する必要があるでしょう。
また、積立型の投資信託を取り入れてお金を増やす方法もおすすめです。
投資信託とは、預けたお金を資産運用のプロが投資・運用して発生した利益を還元する金融商品で、長い目で見ると定期預金よりもお金を増やすことができると言われています。
投資信託について難しい印象を持たれる方もいますが、最近は100円から始められる商品やポイントを運用できる会社も多く、気軽に始められるようになっています。
このように、年収200万円の人が余裕ある暮らしをするには、少しの意識と行動で貯金力を身につけることが大切です。
年収200万円の方の手取り額や税金、生活レベル、年収の上げ方などが気になる方は、今回の記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。